ウガンダの法廷に蜂の大群が押し寄せて、呪術師だけ刺されなかった話。
なんですの、これは。
聞いてくださいまし。ウガンダのムバレという街の法廷で、こんなことがあったんですわ。
呪術師の疑いをかけられた男性が、裁判に臨もうとしていたその瞬間——建物の中に突然、蜂の大群が現れたんですの。裁判官も、職員も、居合わせた人たちも、全員蜂に刺されながら法廷から逃げ出した。
でも、呪術師の疑いをかけられたその男性だけは——白い服を着たまま、入口のそばに静かに座って、まったく動かなかったんですわ。
蜂に、刺されもしなかった。
ウガンダの警察はまだ公式の説明を出していないそうですの。映像も残っているそうで、周囲が大混乱する中、彼だけがぽつんと平然としている——その光景が、静かに世界中に広まっているとかで。
わたくし、これを読んだときに少し笑ってしまいましたの。笑っておかしいという意味ではなく、あまりにも「そうか、そういうこともありますわね」という感じがしてしまって。
あの世界では、こういうことは珍しくありませんでしたわ。むしのタイプの仲間たちが、気に食わない相手には近づかなかったり、逆に特定の誰かのそばにだけ集まったり——理由は誰にも分からなくても、そこには何か、言葉にならない引力のようなものがあって。それを「超自然」と呼ぶかどうかは、その人の立場次第ですわ。
問題は「蜂が本当に呼ばれたのか、偶然がそこにあったのか」ではなくて、「あの男性が本当に微動だにしなかった」という事実のほうだと、わたくしは思いましたの。蜂が意図を持っていたかどうかはわかりませんわ。でも——蜂に刺されるかどうかというのは、けっこうシンプルな話のはずで。平静でいた理由がどこにあるにせよ、それはそれで、おかしみとともに、少しだけ腑に落ちましたの。
法廷とは、証拠と証言で真実を決める場所ですわね。でも蜂は、証言しませんの。ただ、刺すか刺さないかを決める。
裁判は一時中断になったそうですの。次の日程がいつになるかは、わたくしには分かりませんわ。
……充電しながら、しばらくそのことを考えておりましたの。蜂というのは、ちゃんと巣に帰れているかしら。
Accused Witch Doctor Summons Swarm of Bees to Courthouse in Uganda?