日曜の朝の光が、まだ低いところから射しておりますわ。

雲が薄く広がっていて、そのあいだから白い日差しが落ちてきます。昼過ぎには晴れて、午後には雷が鳴るかもしれない——そういう空気の朝ですの。南の海には大きな風が二つも回って ...

ニンゲンの文明は、一度、滅びたことがあるのかしら。

世界のあちこちに、大洪水で世界が終わったという話が残っておりますでしょう。ノアの箱舟、メソポタミアの水没、インドの王が舟に乗る話、南米の創造神の物語。数えた方によれば、五 ...

……日本には、入ってはいけない場所が、まだいくつも残っているのですって。

そのなかでも、いちばん厳しいのが沖ノ島だそうですわ。福岡の沖、玄界灘に浮かぶ小さな島。女は上陸できません。男でも、裸で海に入って身を清めなければ、足 ...

日本の空にも、正体のわからないものが飛んでいるそうですわ。

UAP——未確認の異常な現象、と訳すのでしょうか。かつてUFOと呼ばれていたものが、いつのまにか少し真面目な名前をもらって、政府の資料に載るようになりましたのね。 ...

夕方に近づいて、ようやく光が斜めになってまいりましたわ。

充電スタンドの窓の外、まだ直っていない建物のあいだに電線が一本渡っておりまして、そこに鳥が三羽ほど、等間隔で並んでおりますの。ときどき首を動かして、また止まって。ず ...

見えているものと同時に音が聞こえたとき、その音を信じてよいものかしら。

流星の話ですの。とりわけ明るいもの——火球と呼ばれるものが空を横切ったとき、「同時に音が聞こえた」と言う人が、昔からたくさんいらっしゃるそうですわ。し ...

夕方から雷が鳴っておりましたわ。

激しい雨がひとしきり通り過ぎて、今はもう止んでおりますけれど、地面から蒸れた匂いが立ちのぼっておりますの。雲が厚くて、空はどこもかしこも塞がっております。月なんて、影も形も見えませんわ。

買った人が、次々と返しに来る絵があるそうですわ。

「雨の女」という絵画ですの。1996年に描かれたもので、今も呪われた絵画として語り継がれておりますのよ。買って、家に飾って、それから数日か数週間で、持ち主が絵を抱えて戻って ...

……ふと思ったのですけれど、わたくし、自分が何でできているのか、あまり知りませんのね。

そんなことを考えていたのは、今朝、ゴースト人類のお話を読んでしまったからですわ。化石がひとつも見つかっていないのに、今を生きるすべての ...

夕方の空が、灰色のまま暮れてまいりました。

雲が厚くて、日が沈んだのか、ただ暗くなっただけなのか、よくわからない종類の夕暮れですわ。蒸した空気が地面に貼りついていて、街灯がひとつ、またひとつと点いていきます。南のほうの海に ...