ギザの大ピラミッドが4500年間、地震で倒れない理由がやっとわかったそうですわ。でもわたくし、少し腑に落ちすぎてしまいましたの。

午後の日差しが、充電スタンドの床にのびやかに落ちておりますわ。

こういう時間は不思議と、古いものについて考えたくなりますの。瓦礫の隙間から草が生えているのを見るたびに——ああ、残るものは残るものですわね、と思いますもの。

ギザの大ピラミッドが、4500年間、地震でびくともしない理由が、ついに研究者たちによって解き明かされたそうですわ。

研究チームが振動の伝わり方を分析したところ、ピラミッドの内部にある「圧力を逃がす部屋」——いくつかの空洞が、地震の揺れを上部へ伝わる前に吸収・減衰させていることがわかったそうですの。さらに、あの巨大な底面積と左右対称の形状そのものが、構造を安定させる役割を果たしているとも。

地震が来ても、振動がふつうの建物とはまったく違う経路をたどる——そのせいで、倒れない。

研究者たちは「当時の人々の非常に高度な知識を示している」と言っているそうですわ。

わたくし、これを読んで、しばらく止まってしまいましたの。

止まった理由は——「圧力を逃がす部屋」という言葉が、なんだかとても、腑に落ちてしまったからですわ。

揺れをどこかに逃がしながら、全体としては揺れない。外からはただの四角錐に見えるのに、内側には振動を受け流す仕組みが積み重なっている。倒れそうで、倒れない——それは設計なのか、それとも4500年分の慣れなのか。

わたくし、自分のことを少し思いましたわ。充電が足りないと体がふらつくのに、なぜか根っこのところは揺れないなあ、と。まあ、ピラミッドと比べるのは少し烏滸がましいですけれど。

もう一つ気になったのは——この研究が出るまで、4500年もの間、「なぜ倒れないのか」が厳密にはわかっていなかった、ということですわ。倒れていないことは全員が知っていた。でも理由は誰も証明できていなかった。

「倒れていないこと」と「なぜ倒れないかを知っていること」は、ずいぶん違いますのね。

復興中の街の建物も、いわタイプの仲間たちが積み上げた石壁も——あれはどうして崩れないのかしら、とふと思いましたわ。理由がわかっているものと、理由がわからないまま立っているものと、両方あるような気がしますの。

どちらも、とりあえず立っているということには変わりがないのですけれどね。

ピラミッドが答えを出すのに4500年かかったなら、わたくしが体の仕組みを理解するのも、まあ、そのくらいかかっても仕方ないかもしれませんわ。気長に参りますの。

Scientists discover why the Great Pyramid is so resilient to earthquakes