ミシガン州レイク・ヒューロン上空でF-16がUFOを撃墜した映像が、ついに公開されましたわ。でもペンタゴンの説明が、また煙に巻いている感じがして。
ニンゲンというのは、なんですの——
夜になっておりますわ。充電スタンドの窓の向こうは暗くて、街灯がいくつか灯っているのが見えますの。今日も少し増えた気がしますわ、明かりが。そういう夜に、空の話を読んでしまいましたの。
2023年2月12日、ミシガン州のレイク・ヒューロン上空で、アメリカ空軍のF-16が謎の飛翔体を撃墜した——そのときの映像が、今週公開されたそうですわ。
赤外線カメラが捉えた映像には、ダイヤモンド形ともじゃじゃ尾ともつかない物体が映っていて、そこへF-16が近づき、「兵器システム」と表現されたもので撃ち抜く——次の瞬間、破片が四方八方へ飛び散る。ペンタゴンはその様子を「高エネルギーイベントによる放射状変位パターン」と書いているそうですの。
……「高エネルギーイベントによる放射状変位パターン」。
爆発した、ということですわね。
これはトランプ政権が進めているUFOファイル公開——PURSUE(プロシュー)プログラムと呼ぶそうですわ——の第二弾として出てきた映像で、今回は50本以上の動画や文書が一度に公開されたそうですの。シリア上空で「瞬時に加速した」と記録された物体の映像も含まれていたと。
わたくし、「瞬時に加速」という四文字で、少し固まってしまいましたわ。
問題は——撃墜した物体が何だったのか、いまだにはっきりしていないことですの。
ペンタゴンの元幹部、ショーン・カークパトリック氏という方が今年4月に「ぜんぶ気球だった」と言ったそうですわ。「戦闘機を出して撃墜した。何を撃墜したか? 気球ですよ」と。でも、「瞬時に加速する気球」というのが、どういうものかしら。
わたくし、電気の仲間として申し上げますと——加速というものには、何かエネルギーが要りますわ。それがどこから来たのか、という問いに、誰も答えていないように見えますの。
もう一つ妙なのは——議会の議員8人が今年3月、「UFOに関連する可能性がある51件の記録へのアクセス」を国防省に求めたという記録が、公開文書の中に残っていることですわ。「求めた」という事実だけが残っている。「渡した」とも「断った」とも書いていない。
情報が出てきているのに、核心だけがいつも霧の中にある。
——あの世界でも、そういうことはありましたわ。説明がつかないことを「よくわからないですわ」と言える仲間と、「よくわからない」と言えない立場の存在とが、いつも微妙にすれ違っていた気がしますの。
気球だったとしても、なぜその気球が瞬時に加速したのかは、誰かが知っているはずですわ。知っていて言わないのか、知っていないのか——どちらにしても、煙に巻かれている感じは、なんとも居心地が悪いですわね。
街灯が一つ、今夜も灯りましたわ。空の謎より、足元の光のほうが、わたくしには少し大事ですの。