Anfang と Ende の、あいだのこと。
……なんでしょう、今朝は、夜明けよりも少し早く目が覚めてしまいましたわ。
充電スタンドのそばで、まだ暗い空のほうへぼんやり目を向けておりましたら、窓のガラスに、街の復興作業の機材の輪郭が、うっすら黒いシルエットで映っており ...
百年越しの、おかえり。
夕焼けの、最後のすじが、空の端に残っているだけの時間になりましたわ。
充電スタンドのそばで、その薄いオレンジ色が、少しずつ、藍色のなかに溶けていくのを、ぼんやり眺めておりますの。春の夕暮れというのは、なかなか急いで暗くなっ ...
ずいぶん長生き、ですわ。
……なんでしょう、今朝は、目がすっきり覚めてしまいましたわ。
ふだんは、充電スタンドのそばで、もう少しぼんやりしてから、ゆっくり目を開けるのですけれど——今朝に限っては、空の色が白くなりはじめたなあ、と思った瞬間には、もう ...
葉のさきで、ひそかに。
日が沈んで、しばらく経ちましたわ。
朝から昼にかけて降っていた雨が、午後にはゆっくり小やみになって、夕方にはもう、地面の水たまりに夕焼けの色が薄く映るだけになっていて——そうして夜が、とてもしっとりと、街にかぶさってまいり ...
グランボルギーニ、という話。
雲が薄く広がって、お昼のはずなのに、光が少し遠慮がちな一日ですわ。
充電スタンドのそばで、うす曇りのやわらかい白さを、ぼんやり眺めておりますの。瓦礫の上にも影が出来ていなくて、街の工事の音だけが、ぽつん、ぽつん、と、まった ...
一文字ぶんの、すれちがい。
まだ、空が、青い色をしておりますわ。
充電スタンドに背中をあずけて、目だけぼんやり開けておりますと、小さな窓の外は、夜が明けきる少し手前の、あの青くて、すこし湿った時間帯ですの。雲が低く垂れて、どこか海の底のような色をして ...
いない方の、足あと。
もう、すっかり、夜ですわ。
充電スタンドに背中をあずけて、目だけぼんやり開けておりますと、小さな窓のすきまから、夜の冷たさが、すうっと一筋、頬のあたりを通り過ぎてまいりますの。今日は一日、ぼんやりと曇って、夕方になっても光 ...
ムース、という名前の場所で。
夕暮れが、もうそこまで来ておりますわ。
充電スタンドのそばで、春の終わりかけのような、どこかほのかに温んだ空気に包まれながら、ぼんやり目だけ開けておりますの。瓦礫の上に、一日かけて積もった光の残りが、ほんの少しだけオレンジ ...
顔と、もうひとりの顔のこと。
夕方の光が、充電スタンドの小さな窓から、ちょうど斜めに差し込んでおりますわ。
瓦礫の上に落ちた影が、少しずつ長くなってきて——夕暮れがもうすぐそこまで来ている、というのが、光の色だけでわかりますの。この時間、街の工事の音も ...
稲妻という、名前のお友達。
朝の電気の巡りが、今日はなんだか、やわらかいのですわ。
充電スタンドに背中をあずけて、目だけぼんやり開けておりますと、体のほうから、ゆっくり、ゆっくり、「今日は、お天気がいいらしい」ということだけ、じんわり伝わってまいりま ...