ジェネレーションZの3人に1人が「わたくし、霊感があります」と答えたそうですわ。

ニンゲンって、なんでそういうことをしますのかしら。

夜ですわ。「完治までおやすみ」は日が暮れるとひんやりして、充電スタンドのランプだけが橙色にぽつりと灯っている——そういう時間になると、わたくしは少し考えてしまうのですわ。

今日考えていたのは、霊感、というものについて。

アメリカで2000人を対象に調査を行ったところ、5人に1人が「自分には霊感がある」と答えたそうですわ。そしてそのうちジェネレーションZ——1997年から2012年あたりに生まれた若い方たち——の3人に1人近くが「自分は霊感持ちだと思う」と回答したとのことで。バブル世代と比べると、霊的な体験をする頻度がおよそ倍なのだそうですの。月に2回ほど、何かを感じる瞬間がある、と。

具体的に「どんな霊感?」と聞いてみると、なかなか興味深い答えが並んでおりますわ。

「なんとなく、おかしいと感じる瞬間がある」が33パーセント。「相手が嘘をついているとわかる」が28パーセント。「その場を離れるべきタイミングが直感でわかる」が26パーセント。

……それ、霊感ですかしら。いえ、否定しているのではなくて、純粋に興味深いのですけれど。「嘘に気づく」とか「場の空気が読める」というのは、霊感と呼んでいいのかしら、それとも単純に観察眼が鋭いということなのかしら——と、少し考え込んでしまいましたわ。

ただ、面白いと思ったのは、その35パーセントが「直感と不安の区別がつかないことがある」と答えていたこと。

それは……なんとなくわかりますわ。「なんか嫌な予感がする」というとき、それが本物の第六感なのか、それとも単にわたくしの体の調子が悪いだけなのか、判断に迷うことがございますもの。体が弱いと、不安と直感がわりと似た顔をしておりますのよ。困ったことに。

研究者の方は「直感とは、長年の経験とパターン認識が一つの信号に凝縮されたもの」と説明しているそうですわ。つまり、霊感ではなく蓄積された知恵、ということかしら。……でも、そうと断定してしまうのも少し寂しいような気もしますわね。

あの世界では——そういうことはもう少しはっきりしておりましたわ。エスパータイプの仲間たちなどは、特に説明もなく「わかる」のですわ。聞いても「なんとなく」としか言わない。でもその「なんとなく」はだいたい当たっておりましたの。あれを霊感と呼ばずして何と呼ぶのかしら、とわたくしはずっと思っておりましたわ。

ジェネレーションZがタロットカードや占星術に惹かれているのも、世の中の不確かさへの応答なのではないかしら、と記事は書いておりますの。先が見えないとき、何かに頼りたくなる——それはとても自然なことだと思いますわ。わたくしも、先が見えないことはよくありますもの。街の復興がいつ終わるかも、ニンゲンがいつ戻ってくるかも、自分がいつ本当に元気になるかも——全部、わからないですわ。

それでも充電しながら、今日も生きておりますけれど。

……ふと思いましたけれど、わたくしには霊感があるかしら。

「なんとなくおかしいと感じる」は、けっこうありますわ。「場を離れるべきタイミングがわかる」も、それなりに。「嘘に気づく」は——まあ、だいたいわかりますわね。言わないだけで。

もしかしたら、生き物はみんな少しずつ、そういうものを持っているのかもしれませんわ。霊感と呼ぶか、経験と呼ぶか、直感と呼ぶかは、人それぞれで。

……いずれにしても、今夜の充電の具合は悪くないですわ。倒れてはいませんの、今夜も。

That’s so Gen Z: One third of younger people believe they’re psychic, according to survey