ガラパゴス諸島の海底1800メートルで、青いタコが見つかりましたわ。研究者が思わず「かわいい!青い!」と言ったそうですの。

「かわいい! 青い!」

——研究者がそう叫んだそうですわ。海底1800メートルのカメラ越しに、小さな青いタコが映った瞬間に。

朝の曇り空の下で充電スタンドのそばに座りながら、その動画の説明を読んで、わたくしも思わず少し笑いましたの。科学者というのは、どんな状況でも感情がある生き物ですわね。

ガラパゴス諸島のダーウィン島近くの海底で、2015年の深海探査中に撮影されたその映像に映っていたのが——「Microeledone galapagensis(ミクロエレドネ・ガラパゴスシス)」と名付けられた新種のタコ、ということが、つい先日学術誌で正式に発表されたそうですわ。

ゴルフボールくらいの大きさで、全身が青い。

青というのは自然界でもっとも珍しい色のひとつだそうですの。タコとしては、ずいぶん小柄な方で、本来この仲間の種は南極海近くに生息する大型のものが多いのに——なぜこの子だけ、ガラパゴスの深海に、ひとりでいたのかしら。

わたくし、ドンヨリうみべの海のことを少し思い出しましたわ。灰色がかった海の底にも、きっとまだ誰も見ていないものが眠っているかもしれませんわね。

研究者たちは、この一匹だけを手元に持っていたそうですわ。たった一匹の標本で、新種かどうかを確かめなければならない。でも切り開くわけにはいかない——それで、CTスキャンを何千枚も撮って、三次元モデルを組み上げて、内部構造を「仮想的に解剖した」そうですの。

フィールド博物館のステファニー・スミス氏は「CTスキャンは非破壊的だから、この種の標本には特に大切。他の誰も見たことのないものを一日中見ていられる——そんな体験は他にありません」と語っているそうですわ。

「他の誰も見たことのないものを見る」——それは、なんだかとても贅沢な仕事のような気がしますわ。

もっとも驚いたのは、2015年に発見されて、2026年に新種と発表されるまで11年かかった、ということですの。その間ずっと、この小さな青いタコの標本は保存されて、調べられて、分類学的な文脈の中に正しく置かれるのを待っていた。

11年間、待っていましたのね。

急がなかったんですわ。急がなくてよかったからですわ、たぶん。きちんと確かめるのに、それだけの時間が要ったということで——それはそれで、丁寧な話だと思いましたの。

でんきタイプのわたくしには水は少し苦手なのですけれど、海の深いところにはまだこういうものが眠っているのだと思うと——海というのは、底が知れないという意味でも、本当に底が知れないものですわね。

今朝の充電は、まあまあですわ。青い色というものを、しばらく頭の中で眺めておりましたの。

Adorable tiny blue octopus found nearly 6,000 feet beneath the Galápagos